2010年2月19日 (金)

ビルの街に雲。

 ビル街にいるとちょっと落ち着くのである。

 なんとなく、出身が東京だからかしらと思い込んでいたのだが、よくよく考えると、僕が育ったところにビルがばんばん建っていたかというとそんなこともなく、そう考えると、出身地の問題というよりは、単に趣味の問題なのかもしれない。

 ただ、ビル街ならばなんでもいいかというとそういうわけでもなく、まず、人がたくさんいるところはいけない。
 人影もまばらなビル街には、なにかしら独特の安心感が漂っているような気がするのだが、「いやそんなこと思っているのはあんただけです」と指摘されるのが怖くて、今まであまり人に言ったことはない。
 ちなみに、僕がイメージする、人影もまばらなビル街というのは、大晦日の新宿副都心であったり、休日の丸の内であったりする。いいトシをしてこんなことを書くのもアレだが、活動していないビルというのは、静かに眠っているように見える。このへんの思いも、話し出すとけっこう長くなるのだが、「いやそんなこと思っているのはあんただけです」と指摘されるのが怖くて、今まであまり人に言ったことはない。

 丸の内のビルと飛行機雲の写真が出てきたので、いろいろ書いてみました。
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2010年2月16日 (火)

110とI-10。

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 大昔、フィルムというものがなければ写真が撮れなかったころ、ペンタックスにAuto110というカメラがあった。
 普通のフィルムよりも小型の110フィルムを使い、レンズが交換できる一眼レフのくせに手の平サイズという可愛いヤツである。

 何年か前、ネットオークションで手に入れて、夜中に一人、意味もなくレンズ交換などして「うふふふふ、可愛いヤツ」などとつぶやいたりしていたのだが、現像したフィルムを我が家でスキャンする方法がなかったことと、そもそもフィルムが手に入りにくくなったこともあって、いつのまにか、引き出しの奥で待機状態になっていたのだ(コスト削減のため、我が家では、フィルムは現像だけしてもらい、プリントせずにスキャナで取り込むというのが基本的なワークフローになっているのである)。

 そんなペンタックスが、こんなカメラを発売するという。
 紹介されているページの雰囲気とか、「なにげないものにひかれるわたしの気持ちに近いペンタックス」、「ちょっとレトロで一眼ライクなデザインがお気に入り。」といったキャッチコピーから察するに、いわゆるカメラ女子向けの製品なのだろうが、その、ちょっとレトロで一眼ライクなデザインというは、Auto110によく似ている(特に黒いボディのほうね)。

 似ているからってレンズ交換ができるわけでもないし、だいたい、「狙ってレトロなデザインにしてみました」という感じはあまり好きではないのだが、ちょっと気になっている自分がいることも否定できない。
 それだけ、元祖であるところのAuto110が(少なくとも僕にとっては)可愛いヤツだったということなのだろう。

 それはそれとして、この、ちょっとレトロで一眼ライクなデジカメのI-10であるが、ペット検出という機能があるらしい。ペットの顔を登録しておくと、彼らが正面を向いたときにシャッターが切れるそうだ。
 なんともすごい便利機能だが、応用すると、たとえば「犬顔の人検出機能」としても使えそうな気がする。犬の顔をいくつか登録しておいて、レンズを人物に向ける。シャッターが切れてしまった人を、めでたく犬顔人間として認定するのである。登録している顔と、どの程度まで近ければシャッターが切れるのかにもよるが、ちょっと試してみたい気もする。

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2009年2月11日 (水)

突然身近になった問題。

 エクター100のネガをスキャンしてみたところ、どうもウチのスキャナとは相性が悪いタイプのようであった。
 ときどき、スキャン結果がやたらと赤っぽくなるタイプのフィルムがあるのだが、残念ながらエクター100もその仲間のようなのだ(基本的に、色が鮮やかなタイプのフィルムがそうなる可能性が高いような気がしていたので、なんとなく予想はしていたのだが)。
 スキャンした後、ソフトでレタッチすれば解決する問題なのだが、なるべく楽に、オートマチックに、ぐうたらに、というのが我が写真道なので、とりあえずエクターは今後購入することはないだろう。
 スキャナを買い換えたらまた会おう、というところである。

 ということで、同じコダックのGOLD100を買いに行く。
 安いしウチのスキャナとの相性もいいし、やはり最終的にはこれだよね、などと思いながらお店に行ったら、単品売りのものしかない。
 どうも、10本パックの販売は終了してしまったようなのだ。
 全然知らなかった。
 さっき、「最終的にはこれだよね」などと書いておきながら、ここのところ、他メーカーのもっと安いフィルムばかり使っていたのである。
 なるべく安上がりに、というのも、我が写真道を構成する大事な要素の一つなので、単品売りのを買う気は起きず、10本パックで売っているGOLD400にするかどうか迷いつつ、すごすごと帰宅した。

 なにを今さら、という話だが、フィルムカメラ、なかなかキビしい状況である。

2009年1月31日 (土)

それにしても、女流一眼ってニックネームの違和感が拭えない。

 元同期KHくんと飲む。

 去年買ったデジタル一眼を見せてもらったのだが、宮本製作所のマウントアダプターを装着したキヤノンのMFレンズも一緒に持っていて笑ってしまった。
 たしか、「写真を撮る趣味があるわけじゃないけど、なんとなく」買ったカメラではなかったか。
 キヤノンのカメラを持ってるわけでもないのに、マウントアダプター経由で装着するためだけにレンズを買ってしまうというのもすごい。

 話は変わるが、1月31日は「愛妻の日」なのだそうだ。
 いつ決まったのだ。

2009年1月24日 (土)

スキャナが好っきゃな。

 コダックの新しいフィルム、エクター100を買う。
 さっそく試し撮りといきたいところだが、我が愛機には、まだ4枚しか撮ってないフィルムが装填されていたのであった。

 まあ、試し撮りしてみたところで、日ごろ使っている安フィルムとの違いがわかるかというと、まったくもって自信はない。そもそもスキャナの調子がイマイチで色が偏ってしまっているので、何で撮っても同じっちゃ同じなのだ。
 いつもと違うフィルムを買ってみるというワクワク感こそが大事なのである。多分。

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